相続について考えよう!
親元を離れて暮らすようになると、なかなか家族が全員揃う機会が減ってしまい、お盆と正月しか会わない。なんてことも多いと思います。
2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、お盆はオンライン帰省という選択をされる方も多く、直接会う機会が減ってしまいます。
オンライン帰省は直接会って話をする温もりを感じることは難しいですが、手軽に離れた人と話すことが出来るツールですので、これを機に頻回に連絡を取り合うようになるかもしれません。
東京と鹿児島県といった遠距離の帰省が思い浮かびますが、鹿児島県は離島が多いので、鹿児島市と奄美大島などの県内なのに遠距離のケースも多いかと思います。
今年はオンラインで繋いでみるのも良いかもしれませんね。
あと何回、会う機会がありますか?
セイコーホールディングスが2019年6月6日に発表した「大切な人と会って話をすることが出来る生涯残り時間」によると、両親と別居している30~34歳の人が、父親と直接会って話すことができる時間は、15.6日、母親は34.2日となっています。
つまり、30歳を超えた別居世帯は残された時間は1ヶ月ほどとなっており、親孝行ができる期間は、限りなく短いことが分かります。
今のうちに親孝行しておきましょう。
また、親孝行される側もお子さんやお孫について考えてみましょう!
「相続」が「争族」にならない準備はしてますか?
最高裁判所の「平成26年司法統計年報」によると、相続分割事件全体の中で、5,000万円以下の遺産分割で争っている件数は全体の74.9%を占めていることが分かります。
その中でも、1000万以下の遺産分割で争ってる件数が31%を占めています。
つまり、相続といえば相続税と思われる方が多いかもしれませんが、相続税が発生しない世帯でも、「相続」が「争族」として問題になるのです。
現金は遺産分割がわかりやすく、問題になりにくいのですが、相続財産に不動産がある場合は、この「争族」に発展するケースが多くなります。
不動産は価値を数字化することが難しく、市場価値や売却想定価格をいくら出したとしても、不動産の利用状況やそれまでの思い出などの相続人特有の付加価値が付いてまわりますので、割り切った答えが出にくい傾向にあります。
せっかくお盆やお正月で家族が集まる機会があるのでしたら、家族で争うような悲しい事態が起きないように、話し合ってみてはいかがでしょうか?
相続はデリケートな問題ですので、遺される側から相続について話すのは難しいです。
遺す側から率先して、自分の意思がはっきりしているうちに、想いを家族にはっきり伝えておくことが大切です。
当社には相続診断士もおりますので、相続についてお悩みでしたらお気軽にご相談ください。
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