「2020年入居者に人気の設備ランキング」から読み取る空室対策!~後編~
前編から読まれたい方はこちらから。
全国賃貸住宅新聞社の「この設備がなければ決まらないランキング」によりますと、上位8位までの顔ぶれに変動はなく、最低限の設備として認知されてきたのではないかと思われます。
つまりこの上位8位迄の項目はお部屋が決まらない原因として認知されつつあるとも取れます。
空室対策の第一歩として、決まらないお部屋のなってないかを知る必要が有ります。
巣ごもり需要の拡大を見据えた空室対策も
日本経済新聞社によりますと、空気清浄機や加湿器などを含む冷暖房用器具やゲームソフトなどの支出が増えたそうで、前編にも記述しましたが、インターネット環境への注目度が上がっていることや、築年数が古い物件でしたらコンセントの増設も必要になってくると思われます。
また既存スーパーの売上も伸びており、これは「内食(家庭で料理)」の需要が高まったからではないかと推測され、それに伴いキッチンに対する考え方が、単身者向けの9位と13位に表れているのかもしれません。
また、令和3年1月28日に新春カンファレンス2021で「楽天市場」単体で流通総額が3兆円を突破したことを楽天の三木谷浩史会長兼社長が表明しており、2年間で1兆円上乗せしたこととなります。
そこから予測すると宅配ボックスの需要がますます高まりそうですね。
マクロではなくミクロで考える
ランキングから予測するだけでも、いくつもの空室対策が浮かび上がってきますが、これらは全体的な空室対策にはなるかもしれませんが、個別物件で考えるとそうではないかもしれません。
例えば鹿児島市は平坦地が南北に細長く伸びており、鹿児島駅周辺と鹿児島中央駅周辺と谷山駅周辺のお部屋探しの条件は違いますし、鹿児島県庁職員と鹿児島大学生のお部屋探しの条件は、似てなさそうで実は似ている部分が多かったりもします。
空室対策は物件ごとにきめ細やかな対策が求められます。あくまでランキングは裏付けの資料程度に捉えて、信頼のおける管理会社さんと一緒に考えることが大切かと思います。
もし、相談相手がいらっしゃらない場合はお気軽にご相談ください♪
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